「よし、やってみよう!試みのないところに成功のあったためしは決してないのだ。」
これは、イギリス海軍提督のネルソンの言葉です。
スポーツチームの監督にとって、実績のある選手をはずし、未知数の選手を使うというのは、とても勇気のいることです。
調子が悪くても実績のある選手を使って負けたのなら言い訳が出来ますが、
未知数の選手を使って負けたら大きな責任を問われます。
そう考えると、当時は未知数だった鈴木一郎選手を、「イチロー」として一番バッターに抜擢した元オリックス・ブルーウェーブ仰木彬(おおぎ あきら)監督の勇気は、とてつもなく大変だったと思います。
仰木監督の前任の土井正三監督の時代には、鈴木選手は一軍と二軍を行ったり来たりしていたからです。
しかし、鈴木選手の才能を見出した仰木監督は眼力を誇りません。
「監督の眼力なんて知れている。見立て違いということもある」
そう言ってはばからず、
「先入観なしに選手を見るには、結果を出す場をつくるしかない」
そうであったからこそ、仰木監督の下ではたくさんの選手が育っています。
大リーグで活躍した選手だけでも、野茂英雄さん、田口壮(そう)さん、長谷川滋利(しげとし)さん、吉井理大(まさと)さんなど、枚挙にいとまがないほどです。
仰木監督のポリシーは先入観なく、すべての選手を対等に扱い、チャンスを与えることにありました。
実績がないから使わないのではなく、実績がないからこそ、まずチャンスを与えて、試合で使ってみるということです。
スポーツの世界でもビジネスの世界でも、「使ってもらえない」「チャンスをもらえない」ほどつらいことはないと思います。
人を使う立場の人間にとって大切なのは、「実力が未知数だからこそ使ってみる、やらせてみせる」という勇気だと思います。
見立て違いがあるかもしれないですが、それを恐れていたら、人を育てることなど出来はしないはずです。
よし、この人に任せてみようって思うことは責任を委ねるというか、
重い決断をする確信ですよね!
不意打ちに裏切るのではないかとか、肝心なところでミスをするのではないか、
本当に任せていいのか、とか。。
それで実際うまくいったら、肩が下がるし、いいことだらけだと思います。
私もスケールの大きいものを任されたいですよ笑
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