「なにかを前向きに始めると、勝ちが0.1歩ぐらい近づいてきているのがわかる。」
これは、元全日本女子バレーボールチーム監督の柳本晶一(やなぎもと しょういち)さんの言葉です。
かつて「東洋の魔女」と呼ばれ、日本のお家芸でもあった女子バレーボールが、メダルから遠ざかるばかりか、
2000年のシドニーオリンピックでは出場権さえ逃してしまいました。
そんなどん底の女子バレーボールを率い、アテネオリンピックでは5位入賞に導いたのが柳本晶一監督です。
新日鐡(しんにってつ)をはじめ、関わってきたチームをすべて優勝させる一方で、チームの廃部も二度経験しているそうです。
新日鐵、大阪商業大学付属高校(現大阪商業大学高校)、タイのナショナルチームの監督してそれぞれ優勝を経験した柳本さんが、次に監督を命じられたのが日新製鋼(にっしんせいこう)でした。
新しく発足したバレー部の監督にということでしたが、行ってみると新日鐵時代とはまるで違い、会社の十分な協力もなければ、選手も集まらないような、「ないないづくし」の状態でした。
毎日、やけ酒を飲んでグチをこぼす生活を続けていましたが、ある瞬間、
「こんなもの考えてもしゃあない。いまできることをやったる」
と吹っ切ることができたそうです。
依頼、挨拶を元気のよい明るいものに変え、朝六時に出社して社員全員の机を拭き、お茶も出しました。
女性社員には煙りたがられたようでしたが、笑顔と挨拶で乗り切りました。
工場の交替の時間には門に立ち、「バレー部を応援してください」と手書きのビラを配り、
昼休みには、駅から工場までのタバコの吸殻やゴミを拾い集めたそうです。
これを毎日続けていると、「柳本は本気だ」と考える人が現れてきました。
それまで無視していた人たちが、「今度応援に行くよ」と声をかけ、実際に来てくれるようになりました。
社員が応援に来てくれれば、選手もおのずとがんばるようになります。
やがて、成績も上がり、有望な選手も集まるようになり、
下部リーグにいたチームを五年間で実業団のトップクラスに引き上げることに成功しました。
人はいつも人の本気を試しています。
ですので、まず率先して動く。
その姿を見て、「この人は本気だ」と思ったとき、
初めて人は動くようになります。
私はこの物語を知ってすごく感動しました。
柳本監督の自発的な行動、なにができるかと探す探究心、
そして開拓して、それを毎日する強靭な精神。
オリンピックレベルの実力を0から作れることを証明した物語で、
大変励まされますよね。。
自分も負けてられない!と燃え盛りますよ!
その為には毎日その為に行動していくことですね!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
他の媒体もやってますのでどうぞ歓迎します( *´艸`)