「転んだときにはいつでもなにかを拾え。」
これはアメリカの医師、セオドア・アベリーの言葉です。
セブン&アイ・ホールディング元会長の鈴木敏文さんは、日本に初めて本格的なコンビニエンスストアを展開し、今日の隆盛を築いた人です。
ですが、「日本でコンビニを」と考えた時点では、イトーヨーカ堂の一社員の立場にすぎなかったそうです。広報の責任者でありましたが、異業種からの転職組で、初めからいたような生え抜きではなかったようです。
その鈴木さんに、トップである伊藤雅俊さんは、こう言いました。
「日本でコンビニエンストアが成功するかどうか、人の意見を聞きなさい」
周りの識人の見方は共通して、まだやるには早すぎるだろというような、正に「時期尚早」でした。社内での賛成もほとんどいません。
伊藤さんの「意見を聞け」は、若い鈴木さんに「あきらめろ」と言っているように見えます。
ところが、最終的に伊藤さんが出した結論は、「やってごらん」でした。
一体どうしてでしょうか。
「やりたい」と言い張る以上、説得するために、どこから突かれてもよいだけの検討を重ね、論理を組み立て、材料を用意しなくてはなりません。
反対する相手、邪魔する敵をねじ伏せる信念も必要になります。
しかも、反対を押し切って始めたからには、中途半端でやめるわけにはいきません。
必死さが肝心です。
伊藤さんは周囲を反対に囲まれながらも、なおかつ「やれる」と言った鈴木さんを信じたからこそ、「やってごらん」とゴーサインを出したのです。
諦めない不退転の決意で日本にコンビニエンスストア文化を花開かせた鈴木さんもすごいですが、
鈴木さんを信じて任せた伊藤さんも素晴らしく、器の広い人だと思います。
すごいですよね。コンビニエンスストアが当たり前の社会になった今を見て、
周りの人に負けない固い信念がどれだけ重要であったのか染みてきます。
素晴らしいです。
私も負けたくないです!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
他の媒体もやってますので、どうぞ歓迎します( *´艸`)
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